15歳B君の決断
TCCの中3生たち、志望校合格目指してがんばっています。
紆余曲折あった子も少なくないですが、合格に向かって今まさにスパートの時期です。
そんな彼らを見ていたら昨年の中3生たちを思い出しましたので、そのうちの1人B君をご紹介します。
B君の受験の思い出といえば…
志望校をどこにするかですったもんだあったことかな(笑)
B君は中1のころから行きたい高校(私立A高校)がはっきりしていた数少ない子でした。
ただ、その私立A高校はかなり偏差値の高い高校でしたので、相当勉強しないと難しいと本人もわかっていたと思います。
そんなB君も中3になり、V模擬などの公開模試を受けたり、高校見学に行ったりするうちに、もっと偏差値の低い別の高校を気に入ったと言い始めました。それも秋ごろになって。
理由ははっきりは言いませんでしたが、もしかしたらV模擬など公開模試の結果から自信をなくしていたのかも?こればっかりは本人にしかわかりません。
家族で相談したり、ぼくと相談したりしているうちに気づいたら12月上旬になっていました。
親御さんは「最後は本人の意志を尊重したい」という方でしたので、最後はB君が自分で決断しました。
そしてB君は中1のころに志した私立A高校を第一志望としました。
その他にも併願校、都立高校と受験を決意。
決めたらB君は強かった。
併願校、都立高校も合格して、第一志望の私立A高校も見事に合格しました。
しかも特待生扱いで(笑)
これには僕もホントに驚きました。正直言って合格できるかどうか…際どいな…という予想をしていましたので、まさか上位の成績で合格するとは思ってもいませんでした。過去にも学校のテストなどで僕の予想を超えた成績をだしたこともありましたが、この特待生扱いの合格には一番驚かされましたし感動しました。そして鳥肌が立ちました(笑)
15歳のB君にとって志望校を決めるというのは大変な決断だったと思いますが、実はもう1つ大きな決断がありました。
B君の場合、私立A高校の合格発表が先で、都立高校の発表が後だったんですね。
この都立高校もいい高校でしたので、両方合格できたらB君はちょっと迷いそうな雰囲気もありました。私立A高校にはB君なりに不安要素も少しあったんですね。
私立A高校に合格して、都立高校の発表まで入学手続きは待ってもらえるのですが、特待生扱いの入学金免除だけは待ってもらえなかったんですね。つまり、入学金を免除してもらうには都立高校の合格発表の前に私立A高校の入学を決断する必要がありました。ここでもB君の親御さんは「入学金のことは気にしないで自分がしたいようにしな」とB君に任せたんですね。B君は私立A高校の期限まで悩んでこれも最後は自分で決断しました。私立A高校に進学する、と。そして私立A高校の入学意思表示をした後に都立高校も見事に合格していました。
この志望校の決断、進学先の決断、15歳にしてしびれる決断をやってのけたB君はすごいよ。ホントに。
この経験は今後も必ず生きてくると思います。問題集10冊解くより貴重な経験をしたと思います。
そんなB君ですが、僕のアドバイスを鵜呑みにしないところが彼の最高にいいところです。
勉強の仕方一つにしても、「先生、ぼくはこうやって暗記してます」と自分流を貫いてました。
それでいいんです。結果がでている勉強の仕方を変える必要はありません。
僕や学校の先生が言う勉強法で全員がうまくいくとは限りません。
自分流でうまくいかないことは参考にやってみればいいんです。
自分流がやりやすい、効果がある、それなら自分流でがんばればいいんです。
今高校生のB君、今でもTCCのLINE生として数学を学んでくれてますので、TCCを気に入ってくれている?とは思いますが、決して僕の言うことを鵜呑みにしません。LINEでいろいろアドバイスしても、半分くらい参考にしてるかなー、という感じですかね(笑)
でもB君のように人の言うことを「鵜呑みにしないで自分の頭でよく考える」方がいい。
B君は将来きっといい仕事ができる人になるはずです。
今年の中3生たち、ここまできたら「自分を信じること」が最も重要です。
みんな最後までやり切る力も能力もあるので、もっと自分を信じてあげてください。